はじめに:情報収集は「探す」より「届く」に寄せる
仕事で調べものをしていると、地味に重いコストが3つあります。
- 探す(どこにあったっけ?)
- 思い出す(前に見た気がする…)
- 見逃す(更新に気づかない)
ここを少しでも減らしたくて、私は「更新情報の入口」を RSS で固定しています。
このAI時代にRSSは一昔前の仕組みに見えるかもしれませんが、“確実に確認したい更新が届く仕組み”を手元に作れるのは現在でも非常に強いと思っています。
要点まとめ(先に結論)
- RSSは「検索の代わり」ではなく、更新情報の入口を固定する仕組みです
- まずは 読む場所(RSSリーダー) を決めて、そこに集約します
- 「後で参照する一次情報/PDF」だけを 資料箱(Zotero等) に移します
- Notionは“読む場所”にせず、台帳(追跡の最小限)にします
- ノイズ対策(登録しすぎない・捨てるルール)を決めないと破綻します
PGP(Personal Growth & Productivity)としての位置づけ
PGPは、機微情報の線引きを前提に、知的労働を「続く形」に整えるブログです。
RSSはその中でも、情報収集の認知負荷を下げるための土台になります。
RSSで何が嬉しいか(入口固定のメリット)

私が感じているメリットは、だいたいこの3つです。
- 毎回検索しなくてよくなる(探す回数が減る)
- 更新の取りこぼしが減る(見逃しが減る)
- 収集→選別→保存を分離できる(作業が荒れにくい)
入口:RSSを見つける(具体例)
ここでは「公式・一次情報」を中心に、RSS/Atomで追いやすい例を挙げます。
(※URLは変更されることもあるので、うまく開けなければ公式サイトから辿り直してください)
法令/規程の更新(公的情報)
- 厚生労働省(新着情報):
https://www.mhlw.go.jp/stf/news.rdf - 厚生労働省(緊急情報):
https://www.mhlw.go.jp/stf/kinkyu.rdf
「省庁サイトはRSSがある」ことが多いです。更新チェックを手作業でやっている場合、RSSにすると一気にラクになります。
業界ニュース(“仕事に効く”更新)
業界ごとのニュースは、まずは「業界団体」「規制当局」「主要ベンダー」の公式発表が軸になります。
そのうえで、私が“業界横断のニュース”として最低限入れることが多いのが セキュリティ注意喚起 です。
- IPA(重要なセキュリティ情報): IPA 情報セキュリティ
- JPCERT/CC: JPCERT/CC
(RSSはそれぞれのサイト内に導線があります)
メーカーのリリースノート(更新ログ)
メーカーの更新情報は、サイトによってRSSがあったりなかったりします。
その代わり、GitHubで公開されている製品/OSSはAtomが非常に使いやすいです。
- GitHub Releases(Atom):
https://github.com/<owner>/<repo>/releases.atom
「このツール、いつの間にか挙動が変わった」を減らすための入口になります。
ブログ/一次情報(公式)
ブログは“二次情報”も多いですが、まずは公式だけ追うのが続きやすいです。
- Zotero公式ブログ(RSS):
https://www.zotero.org/blog/feed/ - Google Workspace Updates(公式ブログ): Google Workspace Updates
ちなみに、本ブログのRSSはhttps://drbrownrice.com/feed/ですので、ぜひ登録していただけたら幸いです。

置き場所①:RSSリーダーで読む(Feedly / Inoreader)
RSSは「URLを集める」だけだと失敗しがちです。
私は “読む場所”としてRSSリーダーに集約するのが第一歩だと思っています。
よく利用されるRSSリーダーは、FeedlyとInoreaderですね。
私はFeedlyを利用し、iPadのFeedlyアプリで新しい情報をチェックしてみています。
フォルダ分けの粒度(増やしすぎない)
最初は、フォルダは2階層くらいまでで十分です。
- 公的情報
- 業界/セキュリティ
- ベンダー更新
- 公式ブログ
通知の考え方(全部通知しない)
通知を全部ONにすると破綻します。
通知は「緊急」のフォルダだけ、など 例外扱いに寄せるのがコツです。
未読を溜めないコツ(“捨てる”を先に決める)
「未読ゼロ」にこだわると、RSSは続きません。
- 1件ずつ熟読しない(まずは流し見)
- 迷ったら「捨てる」か「後で読む」に寄せる
- 保存箱(Zotero)に入れるのは“参照価値がある一次情報だけ”
置き場所②:Zoteroを「資料箱」として使う(必要な分だけ)
RSSリーダーは「読む場所」です。
一方、 “後で参照する一次情報を置く場所”にRSSで自動的に情報を収集することも有効です。
私は学術論文などのpdfをZoteroという文献管理ソフトで管理していますが、ZoteroはRSSで自動的に論文を収集する機能にも対応しています。
例えば、CiNiiで自分がフォローしたいキーワードで検索した結果のRSSをZoteroに登録し、フォローしたい文献情報が自動的にZoteroに収集されるようにしています。
私はここを混ぜないようにしています。
- RSSリーダー:流れてくる更新を“読む”
- Zotero:あとで根拠として当たり直すPDF/一次情報を“保管”
置き場所③:Notionに入れる?(タスクに関連する情報は「移す」)
以前の私は、Notionにあらゆる情報を入れるようにしていたので、RSSからGASを通してNotionに自動的に新しい情報が保存されるようにしていました。
ですが、情報を読むという点ではFeedlyなどのRSSリーダーの方が優れていますし、資料の管理場所としてはZoteroのような文献管理ソフトの方が、その後の運用に便利で、Notionにこだわるメリットがあまりないと感じるようになりました。
現在、私のNotionの運用はプロジェクトやタスク管理に特化するようになったので、RSSで収集した情報でタスクに発展するものに関しては、Chromeの拡張機能である”Save to Notion”や、Zoteroのプラグイン・Noteroを使って、Notionに移す形になりました。
出口:週次レビューで“読む→残す→タスク化”まで終える

こうやってRSSで収集した情報は、適宜流し見してチェックするんですが、週末に週レビューとしてそれぞれの情報をどう扱うかを最終的に決めたりしています。
私の例:
- 週1回(例:金曜の15分)で、重要フォルダだけ棚卸しする
- 「読む」「捨てる」「保存(Zotero)」「タスク化(Notion/タスク管理)」までをそこで終える
AIとの連携:ObsidianでのRSS利用
実は最近、この週次レビューを効率化するために、RSSで収集した結果から、毎週金曜日にAIで自動的に要約を作成してもらうようにしました。そのために行ったのが、
- Obsidianのコミュニティプラグイン・Local RSSでRSSで収集した情報をmdファイル化
- 毎週金曜日にGemini CLIが自動的にこのmdファイルから要約を作成
というプログラムをCursorでバイブコーディングすることです。
近日中にこのプログラムについても、ブログで紹介したいと思います。
公式リンク(参考)
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