Cursorでバイブコーディング:テーラーメイド自動化「Mail2Notion」で依頼メールを案件DBに集約する

Cursorでバイブコーディング:Mail2Notion バイブコーディング実例

はじめに:最後のひと手間は、人によって違う

2025年にいちばん「仕事のやり方が変わった」と感じているのは、Cursorでバイブコーディングして、自分の運用に合った小さな自動化を作れるようになったことです。

世の中には便利なツールがたくさんありますが、実務の“最後のひと手間”は人によって違います。
そこを埋めるのが、テーラーメイド自動化の強みだと思っています。

この記事では、私が使っている自作ツール Mail2Notion を例に、「メールが入口になって散らかる」問題を小さく解決する考え方を紹介します。

Cursorを含む私のAIツールの使い分けについては、以下の記事で紹介しています。

PGP(Personal Growth & Productivity)としての位置づけ

この話はPGPの中でも、まず 「Productive Geek Playbook」(好きなツールで“気持ちよく”効率化する)側の話です。
メール処理の摩擦を減らして、「追跡」と「添付整理」を一括で片付けられるようにするのが主目的です。

まず困りごと:タスクは「メール」から発生しやすい

依頼、確認、日程調整、書類のやり取り。
ナレッジワークでは、意外とタスクの発生源がメールになりがちです。しかしメールでそのままタスク管理をしていると、

  • 後から探しにくい(件名が曖昧、スレッドが長い)
  • 添付がどこに保存されたか分からなくなる
  • 受信箱をToDoとして使うと破綻する(未読=未処理が増える)

といったことが起こりがちです。

もともと私はタスク管理をNotionでしていたので、メールから発生したタスクはNotionのタスクデータベースで新たなページを作成し、メールの本文をそのページ本体に記載して、タスク名や日付を自分で入力する形で管理していました。

また、Obsidianを使うようになってからは、メールに添付ファイルがあるとそれをObsidianのVaultにあるInboxフォルダに移し、Obsidianで使っていました。

これで確かにタスク管理そのものは十分できていたのですが、問題はわざわざメールの内容をNotionにコピペしたりする一連の作業が、単発では大した時間ではないものの、繰り返されると結構な時間になるわけです!!

そこで私は、メール(.eml)を自動でNotionに取り込み、添付ファイルも自動で整理する Mail2Notion を作ることにしました。

Mail2Notionの機能

要点まとめ(先に結論)

  • バイブコーディングで「自分の運用にぴったり」の小ツールを作れる(既製品で埋まらない“最後のひと手間”を埋められる)
  • Mail2Notion は、メールを .eml として所定フォルダに置くだけで Notionの案件DBへ自動登録できる
  • 添付は自動で所定フォルダへ集約され、探す場所が固定される
  • 機微情報(Notionトークン/DB ID、メール本文の個人情報)は 設定と運用で守る(直書きしない/公開しない)

具体例:Mail2Notion(何をする小ツールか)

Mail2Notion は、指定フォルダに保存されたメール(.eml)を監視し、見つけたら自動で次を行います。

  • メール情報の抽出(件名、送信者、送信日、本文、添付)
  • Notionデータベースへの登録(件名・送信者・日付・本文)
  • 添付ファイルの保存(所定フォルダへ整理)
  • (必要なら)添付の変換(例:Office添付をPDF化して扱いやすくする)
  • .eml を成功/失敗フォルダへ移動して整理

具体的な処理フロー(ざっくり全体像)

「何が自動化されているか」が分かるように、流れをそのまま書きます。

  1. 監視フォルダ(例:Downloads)を一定間隔でチェックして .eml を検出(入口を固定する)
  2. .eml を解析して、件名・送信者・日付・本文・添付を取り出す
  3. Notion APIでページを作成して、案件DB(またはタスクDB)へ登録
  4. 添付があれば、所定フォルダへ保存(探す場所を固定する)
  5. (必要なら)添付をPDF化するなど、後工程で扱いやすい形に変換する
  6. 成功/失敗をフォルダで振り分け(OK/NG)。必要ならログで原因を追えるようにする

ここが本題:バイブコーディングで「こういう自動化」が作れる

私がバイブコーディングで価値を感じるのは、次のような“現場の要件”を、遠回りせずに形にできる点です。

  • 入口がシンプル(メールを .eml にして所定フォルダへ置くだけ、など)
  • 作業場所がいつもの環境に寄る(Notionで追跡、添付は作業スペースに集約、など)
  • 成功/失敗が追える(OK/NGフォルダ、ログ)
  • 安全面も含めて整える(トークン外出し、実例は架空データ、機微情報は入れない/マスク)

「やりたいこと」は小さくても、毎日当たる作業だと効きます。こういう“摩擦”を1つずつ潰せるのが、テーラーメイド自動化の強みです。

ここが本題:運用が楽になるポイント

私にとって一番効いているのは、「メール処理」を

  • Notion(案件DB):追跡・検索・状況把握
  • 添付の保存先:実体ファイルの置き場所

に分けて、入口を自動化したことです。結果として、メールは「入口」で、DBと保存先が「作業場所」になります。

ドラッグ&ドロップ一発で「追跡」と「添付整理」が同時に終わる

私にとって一番効いているのは、メールを“所定の入口”に入れるだけで、

  • メール本文が 案件DB(またはタスクDB) に登録され(=追える形になる)
  • 添付ファイルが いつもの作業フォルダ に保存される

という2つが一括で終わることです。

Notionには何が入る?(DBのプロパティ例)

私の運用では、登録先は「案件DB(またはタスクDB)」です。
メールを“受け取った時点で”追える形に寄せます。

  • Title:件名(Subject)
  • From:送信者(From)
  • Date:送信日
  • 本文:Notionページ本文

※プロパティ名は運用に合わせてOKです。例えば「タスクDB」に寄せるなら、

  • Task Name:件名(Subject)
  • Memo:送信者(From)
  • Start Time:送信日

のような対応でも運用できます。

Mail2Notionが自動化したプロセス

注意点

  • 個人情報・顧客情報・社内情報がメール本文や添付に含まれうるので、実例の共有は慎重に
  • 自動化は便利ですが、失敗時に追えるように「OK/NG振り分け」「ログ」などを用意する
  • 本文が長いメール、HTMLしかないメール、添付ファイル名が長い/特殊文字を含む場合などは、落ちやすいポイントになりやすい
  • APIの制限(文字数・レート制限・プロパティ型違いなど)は前提として扱う(落ちたら原因が追える形に)

補足(安全の話):Notionトークン/DB IDは設定へ外出しする

Notion連携を自作する場合、トークンやDB IDをコードに直書きすると、コピペ・共有・スクショ・公開のどれかで漏れやすくなります。
なので私は config.json などの設定ファイルに外出しして、記事や共有物には載せない運用にしています(テンプレとして config.json.example を用意する、など)。

ここからが本題:Cursorにどう投げる?(バイブコーディングのプロンプトの型)

こういう“テーラーメイド自動化”を作るとき、私がまずCursorに投げるのは「要件の型」です。
コードを書かせる前に、入口・出力・例外・安全を先に固定すると、後戻りが減ります。

まず押さえる「要件の型」

  • 目的:何の手間を減らしたいか(1文)
  • 入口:何を入力にするか(例:.eml を所定フォルダへ置く)
  • 出口:どこに何を残すか(例:案件DBに本文、添付は保存、OK/NGで振り分け)
  • 失敗時:どこで分かるようにするか(ログ、NGフォルダ、再実行の可否)
  • 安全:秘密情報の扱い(トークンは設定へ外出し、記事や共有物に出さない)

そのまま使える「Cursorに投げるプロンプト例(初回)」

目的:メールがタスク/案件の入口になって散らかるので、入口を固定して「追跡」と「添付整理」を自動化したい。

やりたいこと:
- 監視フォルダに .eml が来たら処理する
- .eml から subject/from/date/body/attachments を抽出する
- Notionの「案件DB(またはタスクDB)」にページを作って登録する(title=件名、from=送信者、date=送信日、本文=メール本文)
- 添付は作業フォルダへ保存する(保存先は運用に合わせて決める)
- 成功した .eml は OK フォルダ、失敗は NG フォルダに移動
- ログを残して、失敗原因が分かるようにする

制約:
- Notionトークン/DB IDはコードに直書きしない(設定ファイルや環境変数で管理)
- 個人情報や機微情報はテストデータで扱う(実データは入れない/マスクする)

出力:
- 実装ファイル一式
- README(セットアップと運用の説明)

うまく進めるコツ(改善ループの投げ方)

できたプログラムを実行してみると、しっくりこない部分が出てくることもあります。そんな時は適宜、Cursorに修正のためのプロンプトを渡して修正を依頼します。

いまの実装で困っていること:
- 本文が長いメールで登録が落ちることがある
- text/plain が無いメールだと本文が空になることがある

やりたい改善:
- 本文を安全に分割して複数ブロックで登録できるようにして
- text/plainが無い場合はHTMLをテキスト化して入れるようにして

また、エラーが出てプログラムが実行されないこともあり得ます。その場合はエラーメッセージをCursorに渡し、プログラムの修正を依頼しましょう。

このように、一発のプロンプトで完璧なプログラムができない場合も、改善ループを回していくことが重要です。

明日から試すチェックリスト

  • 「入口」を1つ決める:まずは .eml を置く場所だけ固定する
  • 「出口」を2つに分ける:Notion(追跡)+添付の保存先(実体)
  • 「失敗時」を決める:OK/NG振り分け、ログ、再実行の可否
  • 「安全」を先に決める:トークンは外出し、実例は架空データ、機微情報は入れない/マスク

まとめ:小さく自動化すると効く

Mail2Notion 自体も便利ですが、それ以上に大きいのは、自分の運用に合わせた小ツールをCursorで作って育てられるようになることです。

  • “最後のひと手間”は人によって違う
  • そこを埋める小ツールは、作れた瞬間から毎日効く
  • 小さく作って、運用しながら直していく
Cursorで自分の運用方法に合わせたテーラーメイド自動化を

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